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「君の笑顔がみたいんだ」  

2009年 01月 04日

「これ。」
ぶっきらぼうに小さな紙袋を差し出した。
『なあに?』
ふにゃっとした笑顔でそれを受け取る。
「何って・・・。わかってんだろ?」
あいつの態度に少しいらっとした口調で言う。
『えー。言ってもらわないと文貴わかんなーい。』
さらにむかつく笑顔をする。
「あー。もう、うざい奴。今日誕生日だろう。さっさと開けろよ。」
マジうざい。そう思いながら言った。
『知っててくれたんだ。ありがとう、泉。』
さっきの笑顔とは違う、本当に嬉しそうな笑顔で、紙袋を開ける。
「たいしたもんじゃねえから、期待すんな。」
中身はシルバーで、あいつの誕生石がついているシンプルな携帯ストラップ。
『すっごくうれしい!!!!』
すごい勢いで抱きついてきた。
「うわっ!」
倒れそうになったけど、何とか踏ん張った。
「あぶねーじゃねーか。」
怒鳴ったけど、両手はしっかり背中に回して、ぎゅっと抱きしめている。
『だってー。』
抱きつかれたままの体制だから、顔は見えないが、しゅんとなっていることは声だけでわかった。
「ったく。」
ため息を軽くつき、いったん身体を離す。両手を頬に当てて、顔を自分の方へ向けさせた。
「よかった。こんなに喜んでくれて。それ、おそろいなんだぜ。」
笑って、自分の携帯を見せてやった。
『ずっと、ずっと大事にするね。』
そう言った、あいつの笑顔は、今まで見た中で一番綺麗だった。





これからも、その笑顔をずっと見せて欲しい。俺だけの為に。
そう、願いをこめて、軽いキスをした。


その後、あいつの顔を見たら、真っ赤だった。
その顔もかわいかった。














水谷文貴ハピバ記念第一弾。イズミズです。
文貴に愛をこめて。
2009.1.4

# by akiras2612 | 2009-01-04 00:00 | おおきく振りかぶって

「ホームパーティその2」  

2008年 12月 25日

日付が変わって12月26日。

「やっぱり、日にちは変わってしまったか。」
ロイは、残念そうに、自分の家の玄関の扉を開ける。
クリスマスにはこだわっているつもりはなかったが、せっかくのパーティ。いつも自分のわがままを聞いてくれている、かわいい部下達に、せめてものお礼として、プレゼントも用意していた。それを25日中に渡せなかったのが悔やまれる。
「しょうがないか・・・・。」
にぎやかな笑い声が聞こえるリビングへと急ぐ。
5人分の大きな箱を抱え、扉を開ける。
「遅くなってすまなかった。楽しんでいるかな?」
『たいさー、待ってましたよー。』
全員声をそろえて、お出迎え。いい具合に、お酒も入り、楽しそうに過ごしている姿を見て、ロイは嬉しかった。
「仕事がちょっと手間取ってしまってね。許してくれたまえよ。」
「大佐、堅苦しい台詞はいいっすよ。さあ、飲みましょうよ。」
ハボックが、グラスを押し付けて、シャンパンをなみなみと注ぐ。
「おいおい、こぼすなよ。」
苦笑しながら、グラスをかかげて。
「では、みんな、今年もありがとう。またこれからもよろしく。」

―カンパーイ―

そのまま、ロイは一気に飲み干した。
「冷たくて、うまいな。」
「では、もう一杯いかがですか?」
ニコニコしながら、ホークアイが、シャンパンをグラスに注ぐ。
「ありがとう、中尉。」
注がれた、シャンパンを飲みながら。
「間に合わなかったけれど、これは、私から、みんなへクリスマスプレゼントだよ。」
そう言って、みんなに箱を手渡す。
「ありがとうございます。」
「あけていいっすか?」
それぞれが、箱を開ける。
中身を見て。
『えっ』
と驚いた。
「大佐、これって・・・・・。」
「ああ、男にはオーダーのスーツ。中尉には、ドレスだよ。気に入ったかな?」
ニコニコしながら、ロイは部下の顔を眺める。
センスのいい、1人1人、似合う色。もちろん最高の素材のもの。
「来年は、相手が見つかるように。願いもこめてあるぞ、ハボック。お前のは特にお願いしておいたからな。」
ハハハとロイは珍しく、大きな声で笑いながら、言った。
「ひどいっすよ、たいさー。」
やり取りを見て、みんな、大きな声で笑った。





続きなんですが。この後、いよいよ、彼が出てくる予定なんですが。
本日はもう無理です。
クリスマス終わってしまうのに・・・・・。
今週末に全部しあげます。

2008.12.25

# by akiras2612 | 2008-12-25 22:28 | 鋼の錬金術師

「ホームパーティ」  

2008年 12月 24日

12月25日も残りあとわずか。


毎年恒例、東方司令部、マスタング組の遅いクリスマスパーティ。
彼女がいたり、家族がいたり、色々な理由で、23、24日は休みを申請する人が多い。
それで、大佐以下、全員25日の夜勤交代から、1日休みを取得し、そのまま、大佐の家で、パーティをするのが、なんとなく行事になっている。


大佐は、若干業務が残ってしまい、とりあえず、部下を先に自宅へ行くように伝え、一人で業務を行っていた。
「もうすぐ日にちも変わってしまうな。」
顔なんか出すはずないと思っていた、金髪の子供の顔が浮かぶ。
「いつも顔を出せと言っているのに、やっぱりこなかったな。」
苦笑しながら、書類を片付ける。
そろそろ行かないとな。たまには私も、ゆっくり飲みたいし。
家路を急ぐ。これから起こることなど、考えもするわけなく。





場所は変わって、マスタング邸の広いリビング。
にぎやかな声が聞こえてくる。もうすぐ帰ってくるだろう、家の主はほっといて、みんなで飲んでいた。
「おーい、エド。これ飲まないか?」
とハボックは炭酸の入ったグラスを差し出した。
「なんだよこれ?」
「まあまあ、うまいから飲んでみなって。」
強引に渡す。
しょうがねーなー、とエドワードはグラスに口を付ける。
「これ、うまいな!!少尉、もっと頂戴。」
一気に中身を飲み干し、おかわりをねだる。
「おお、うまいか、まだ、たくさんあるから、ゆっくり飲めよ。」
そういって、また、それをグラスにそそぐ。
全員の黒い微笑みに気づくことなく、エドは、その飲み物を飲み続けた。

3杯目くらいから、目がとろんとなってきて、ほほもピンクに染まってきた。
「エドワード君、大丈夫?」
ホークアイが、優しい笑顔をしながら、話しかけた。
エドワードはにっこりと笑って。
「大丈夫だよー、ちゅうい。」
と、普段見ることができない顔をし始めた。


―そろそろかしら?―


ますます、黒い笑みを浮かべながら、手を上げて、ブレダに合図を送った。
「では、そろそろ。エド、ちょっとこっち来て。」
ブレダは手招きをして、エドを呼んだ。
「なーに?」
疑うことなく、ブレダのところへ行った。
ふらふらしながら。

―よし!!計画どおり―

全員はそう、心の中で思った。
「エドワード君、せっかくのクリスマス。僕たちからプレゼントがあるんだ。」
こっちこっち、とフュリー、ファルマンが別室へ連れて行く。
「中尉、面白くなってきそうですね。」
「そうねー。」
「大佐、びっくりするだろうなー。考えただけでもおかしいぜ。」
残り3人は。
「とりあえず、カンパイ。」
想像できない、これからの時間を楽しみにしつつ、グラスをカチンと鳴らして、先ほど、エドワードに飲ませた、甘いシャンパンを飲み干した。





東方司令部のパーティです。これから続きを考えます。
ホークアイ中尉以下、エドを酔わせて何をするのでしょうか?
エドはどうなってしまうのでしょうか?
大佐が合流したら???
今クライマックスに向かっている、原作。少しでもほのぼのできればなー。
2008.12.24

# by akiras2612 | 2008-12-24 23:26 | 鋼の錬金術師

「黒いサンタ」  

2008年 12月 24日

「よお、生きてたか?」
家に帰ってきたら、玄関に泉が待っていた。
水谷と連絡が取れなくなってから、誰とも連絡を取っていなかった。
大学にも行かず。
ただ、自分の生活があるので。
朝から夜までずっとバイトをしていた。
くたくたになるまで、仕事をして、眠るだけの生活だった。
「全然連絡が取れなくて参ったぜ。」
高校の時と変わらない、真っ直ぐな目で、俺を見た。
「なんだよ、俺、疲れてんだけど。」
何度か、メールや電話があっていたが、会いたくなくて、返事をしていなかった。
「しけたツラしやがって。」
そういいながら、俺の前に、鍵を出した。
「何だ、これ?」
「ちょっと早い、サンタからのプレゼントだぜ」
ちょっとつらそうな笑顔をして、渡された。
「あいつ、今、薬で寝かせてっから。早く行け。部屋わかんだろう?」
「えっ?」
俺は、何のことかわからなかった。
「悪かった。水谷に前へ進めって仕掛けたの俺なんだ。」
俯きながら、泉は話し始めた。

ーあいつの顔、見ているのがつらくて。ずっと好きで。もう高校のときからずっと。今も変わらず。つらくても、笑うんだぜあいつ。そんなこと、周りに感じさせないように。周りが気づいたら、お前に迷惑かけるからって。最近は、ほとんど眠れていなかったみたいで。で、いい加減に、前に進めって言ったんだ。どんな形でもいい。そんな顔見ていられないって。何があっても、俺は、お前を見捨てることは絶対無いって・・・・・。
お前の誕生日の後だよ。一週間くらい連絡取れなかったから、心配になって見に行ってみれば、部屋で、ずっと泣いてた。ずっとずっと。お前の名前をつぶやきながら。
本当はすぐお前のところに行って、殴ってやろうと思ってた。それは、あいつに止められたけどな。『阿部は悪くない、俺が、一方的に話して、連絡も取れないようにしただけだから』って言ってたよ。
で、とりあえず、あいつの状態を何とかしないといけないと思って、メシも何とか食わせたりとか、して。その間にお前にもずっと連絡してたけど、お前も連絡取れないし。もしかしたら、お前も水谷のことをって思ってさ。
バイト先に探りいれて、今日待ってたんだー



「俺はあいつのことを友人として、好きなんだ。大事なんだ。でも、俺じゃだめなんだ。なあ、阿部、あいつを助けてやってくれないか。好きなんだろう?あいつのこと。」
黙って、最後まで話しを聞いた。
「俺は、何も言わせてもらえなかったんだ。メールが、電話がどんなに嬉しかったって。」
泉を真っ直ぐに見て。
「やっぱり、間違っていなかったんだな。お願いだから、あいつのところに行ってやってくれ。」
俺の手に、鍵を渡しながら、そう言った。
「ありがとう、泉。俺は、前に進むよ。あいつの本当の笑顔を見るために。」
で、これ、俺の部屋の鍵。必要ないかも知れないけど、よかったら、泊まってけ。もう遅いし。


水谷の部屋の鍵を手にして、俺は走り出した。
このクリスマスイブの夜に。
少し早いクリスマスプレゼントを持ってきた。
あの、黒い髪と黒い瞳の、ちょっと口の悪い、サンタに感謝をしながら。








よく、考えてみれば、連絡取れなくなったとき、家に押しかけていれば、いいんじゃないかと、書き終わって思ってしまった・・・。けど、そんなこと思いつかないのが、恋ってもんですよね。
泉君は、高校生のときから、文貴の想い知っていて、相談に乗っていたという設定です。誰にも知られないようにしていたのに、見破られたってことで。
ここで、泉には、言葉通り、恋愛感情はありません。本当に大事な友人と思っているんです。
続きは、明日・・・・。できるかな?
2008.12.24

# by akiras2612 | 2008-12-24 21:32 | おおきく振りかぶって

「キャッチボール」  

2008年 12月 18日

泉君に確認したんだ。
今日はバイトが大体、このくらいの時間に終わるって。
一応、部屋のインターホンも鳴らしたけど、誰もいなかったし。

浜ちゃんの誕生日、誰よりも早く、会っておめでとうって言いたいんだ。
メールだと、ちょうど日付が変わったときに送信できるけど。

それじゃあ意味が無いんだ。


西浦に来て、偶然同じクラスになって。
1つ上だったのに。
もう一度同じ一年生。


俺のことを覚えていてくれて。
声をかけてくれて。


すごく嬉しかったんだ。
小さい頃みたいに、一緒に野球ができるかもって。




それはかなわなかったけど。
それでも、応援したいと、応援団を作ってくれた。
みんなの為に。



嬉しかった。






プレゼント用意してきたんだ。





浜ちゃんのひじを、寒い冬から守ってくれるように。
きっと似合うと、思って。
応援団の学ランと同じ、黒いセータ。




それとね。もしかしたら、悲しませてしまうかも知れないけど。
これからずっと俺とキャッチボールをして欲しいと。
新しい革のにおいがする、グローブ。



ギシギシ荘に住んでいた頃。
もらったグローブ。
今でも大事にしているんだ。



引っ越して。
ギシギシ荘も無くなって。



それでも。
ずっとそのグローブ。
成長して使えなくなるまで。ずっと使ってた。
使えなくなっても。
大切にしてたんだ。




大好きな浜ちゃん。








今日は、少し寒いけど、星が綺麗だよ。








おめでとうのお祝いと、それと、俺のこの、気持ちを一番に伝えたい。










かなり、即興で書きました。浜ちゃんBD前夜です。
このCP好きです。
れんれんは浜ちゃんに告白するんです。
この後。
私の妄想では、日付が変わったくらいに、浜ちゃん帰ってくるんです。
で、マンションの前で、空を見上げながら座っているれんれんを見つけて・・・。
そんな感じで、甘くしたいです。

2008.12.18

# by akiras2612 | 2008-12-18 23:56 | おおきく振りかぶって

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